【ブログ】バングラデシュ大使閣下との企業訪問の一日

先日、駐日バングラデシュ大使 MD DAUD ALI 閣下と、労働部一等書記官 MD ZOYNAL ABEDIN様と
京都府および大阪府の建設業受入れ企業様2社を訪問いたしました。

この訪問は、実習生たちの職場環境や現在の状況の確認を目的とし、企業との意見交換を通じて、
今後の受け入れ体制の強化と、両国の協力関係のさらなる発展を目指す重要な機会となりました。

近年、弊組合ではバングラデシュからの技能実習生の受け入れが増加しており、
多くの優秀で真面目な人材が日本の現場で活躍しています。
その一方で、過去にはいくつかの課題や問題が発生したことも事実です。
今回の訪問では、一等書記官に対して、これまでの実習生に関する課題や傾向について説明を行い、
大使にも現状をご理解いただきました。

訪問先の企業では、社長から以下のような評価をいただきました。
「バングラデシュの実習生たちは非常に真面目で、仕事に対して前向きに取り組んでくれています。
現時点で特に問題もなく、会社としても非常に助かっています。」

また、ある企業の社長からは将来的なビジョンとして、
「実習を終えた後、現地(バングラデシュ)で彼らが活躍できるよう、自社の拠点を現地に設ける
ことも検討しています。」とのお話があり、大使館側ともビジネス連携や人材育成における協力の
可能性について意見交換がなされました。

訪問先では、実習生とも直接面談を行い、仕事や生活の現状についてヒアリングを実施しました。
多くの実習生たちからは、「特に問題はありません。これからも頑張っていきたいです。」
といった前向きな声が聞かれました。

同時に、大使および一等書記官から、以下について実習生に対して指導を行いました。
・わからないのに「わかりました」と言わない
・嘘をつかない
・約束を守る
・勝手に判断して行動しない
・間違ったときには素直に「ごめんなさい」と言う

さらに、イスラム教の「1日に70回アッラーに謝る」という教えを例に挙げ、
「信仰があるなら、仕事の場においても自分の過ちを認め、謝る心を大切にしましょう」
というメッセージを伝えました。

また、日本の企業文化では、飲み会や食事会といった交流の場が重要であることを説明し、
「たとえお酒が飲めなくても、ジュースで乾杯するなど、雰囲気を大切にする姿勢が信頼を築く
第一歩です」という、大使のご経験をもとにしたアドバイスも共有しました。

企業様訪問の後には、大使が弊組合にもお越しくださり、
バングラデシュ人材の今後の受け入れに関する意見交換を行いました。

大使からは、
「今後バングラデシュの人材に関するどのような問題にも大使館としてしっかり対応していく」
「日本でバングラデシュ人材がより良く働けるよう、大使館として協力していく」
という力強いお言葉をいただきました。

今後に向けてバングラデシュ大使館と弊組合は、両国の架け橋となるべく、
信頼できる人材の育成と受け入れ体制の整備をさらに進めてまいります。

実習生が日本で安心して働き、成長できる環境をつくること。
そして、帰国後もその経験を活かし、自国の発展につなげられるような道筋をつくることが、
私たちの使命です。
引き続き、大使館・受入企業・実習生との連携を大切にしながら、持続可能な人材育成と
国際交流を推進してまいります。

【K】

Business navi